なぜ箱庭ラボを作ったか


永和システムマネジメント(以下 ESM)が、合同会社箱庭ラボの設立に思い至った経緯を、私(平鍋健児:ESM代表)の生の言葉でお伝えしたいと思います。

まず最初にあるのは、今回の業務執行社員、森崇(もりたかし)のエンジニアとしてのセンス、そして熱意です。この熱意が、TOPPERS でのプロジェクトの中心にあり、多くの方に共感を頂けている。そのことを出発点として、彼に思いっきり開発と仲間づくりに時間を使い、さらに羽ばたいてほしい。このことが新会社の中心です。

ESM はソフトウェア受託開発がメインの会社ですが、実は長年、自社プロダクトの創出にトライして来ました。過去には astah* というソフトウェア設計エディタを開発して世界に販売するチェンジビジョンを設立しましたし、現在は、医・看護学生の実習支援システムである F.CESS の開発・販売を進めています。

しかし、、、うまくいかなかった自社プロダクト開発も山のようにあるのです!ほとんどうまくいかない、と言っても過言ではありません。そこで、ぼくたちは、今までのやり方と根本的に違った発想をすることが必要なのではないか?という考えに思い当たりました。

今までの考え方では、最初に市場セグメントを決め、コンセプトを練り、マーケットサイズから売上・利益計画を作って投資をしてきました。ですが、その通りに行ったことなんて、一度もないんです!さらに、マーケティング・営業初期の段階から月次の売上計画を作っても、毎月がっかりするだけで、そんな進捗管理をしてもプロダクト開発の熱意が冷めてしまうことも多くありました。

よって、最初から皮算用したり机上の計画差異を管理したりせず、「社会のためになり、そこに熱意を持った社員がいるのであれば、その活動を支援しよう!」と考えてこの会社を設立しました。売上が上がれば大したもの、くらいに考えて、一人が3年間活動できる資金だけ、最初に出資。そんな考えで前を向いて開始します。

彼が過去5年間、自分の時間を大量に注ぎ込んできたオープンソース箱庭が、もっともっと多くの人に興味を持って参加してもらい、エンジニアの箱庭そのものになったらいいな。(早速、複数の社外の方々が興味を持って福井に訪問いただき、相談しています)

そして、これまで TOPPERS 箱庭WG をご支援いただいた、高田先生、高瀬先生をはじめとするWGのメンバーには、本当に感謝しています。今回、お二人にエンドースメントも頂きました。

推薦文

今回、永和システムマネジメントのもとで、TOPPERSプロジェクトで箱庭の開発を中心になって進めてこられた森崇さんが、箱庭の開発やコミュニティ活動を推進するための会社を立ち上げられたことを、TOPPERSのリーダとして歓迎します。箱庭の活動に、組込みシステム、ウェブサービス、AIといった異なる分野のエンジニアが協調的に参加し、新会社がオープンソースのビジネス化において新しい時代に先陣を切って成功するよう、TOPPERSとしても支援していきたいと思います。

名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所 所長・教授
      大学院情報学研究科 附属組込みシステム研究センター センター長・教授
TOPPERSプロジェクト 会長
高田 広章

「でっかく語って、少しずつ育てております!」を旗印に掲げて早くも5年目となった「箱庭」が、新たな局面を迎えました!これまでは私たち箱庭メンバーが想いを込めて育ててきました。これからは、みなさんの想いや願いを大きく結集させていって、新たなコミュニティと開発のカタチが創造されていくフェーズです。爆発的な成長に期待しています!

東京大学 大学院情報理工学系研究科 准教授
TOPPERSプロジェクト 運営委員
高瀬 英希

今後の「箱庭ラボ」にご期待ください!


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