こんにちは〜〜。今日は、箱庭ラボの仕事納めです。
思い返せば、12月29日は、思い入れがある日なんです。なぜかというと、
- 2023年12月29日:PX4と接続可能な箱庭ドローン・シミュレータのファーストリリースしました!
- 2024年12月29日:箱庭ドローン・シミュレータの機能アップデート版v1.1.0をリリースしました!
と、リリースをだして、一年を締めくくる、という感じにしていたので。
で、「今年はなんかあるの?」と聞かれるかもしれませんが、
なんもありません。
思い返せば。
箱庭ラボができてから、
「ずーーーーーーーーーっと」
「箱庭ドローンシミュレータ」
を作ってなーっと。
しみじみ。
(うんうん、よくここまできたよ)
で、箱庭ラボ、3年計画の最後の年は何するか?
この1年、「ずーーっと」、モヤモヤしていました。
そんな中、今年は、いろんなことやりました。
まとめるとこんな感じです。
- イベント:大阪・関西万博出展と裏舞台のブログ連載
- ビジネス:箱庭ドローンPROライセンス/コンサル
- 新機能開発:MuJoCo、AR対応、MCP連携、環境シミュレーションなどなど
- 憂さ晴らし:箱庭ラボ日記
でもね。
1つだけやってないことに気づいたんです。
「箱庭そのものを問う機能の開発」
つまり、分散シミュレーションの根幹をなす箱庭のチョー重要な機能。
- 箱庭コンダクタ
- 箱庭ブリッジ
- Runtime Delegation
たちです。
これらは、見た目が派手な機能ではありませんし、
単体で使って「すごい!」と言われるものでもありません。
でも、箱庭が箱庭であるために、
いちばん避けて通れないところ。
なんで、そんなことに気づいたかというと。
11月、EdgeTech+ に行きまして。
JASAの吉次さんに、
「箱庭ドローンのシミュレーション、100台同時に動かしたいんですよね。」
って言われたんです。
(すみません、めちゃくちゃ動揺しました…。「いや〜〜、無理でしょ」と心の声。)
つぶらな瞳で、そんなことをサラッと言われて、
ドギマギしながら、
「えっと、100台同時必要ですか・・・」
っと。
そしたら、
「だって、ドローンが同時に荷物配送するときって、
ドローン同士がぶつかったりするじゃないですか。」
と。
はい、そのとおり。
言い訳のしようがありません。
で、苦し紛れに、
「1台のシミュレーションを100回やって、
そのログを見て衝突判定すれば、
まあ、やれますよー。ははは……」
と、逃げました。
ごめんなさい。
火がつきました。
それから、しばらく時が経ち、
ふと、
「あかん、逃げてる。」
って。
箱庭って、
分散シミュレーションちゃうん?
同時に100台シミュレーション、できないの?
なんで?
そんなんで、箱庭っていうの?
だめでしょ?
もう、そこからですね。
「やろう。」
しずかに、
目の奥に火が点りました。
もわもわーっと。
箱庭ラボでやることを考える資料。
2023年7月から、ずっと書き溜めてきた資料があります。
僕にしかわからない資料です。

(↑タイトル:平鍋さんのコメントが効いてる)
いろんなアイディアや構想を、
自分にしかわからない言葉で、
自分にしかわからない整理方法で
とにかく書き溜めておくための資料(そういう自分言語が好き)。
Google プレゼンテーションで、
気づけば232ページになっています。
大切にしていることは、「火をつけにいく!」こと。
でも、吉次さんに逆に火をつけられました…。逃げたらあかん。攻めなければ!
そう思った瞬間、その資料に、
100台同時シミュレーションを実現するぞ!
今の箱庭構想・実力から逆引きで、
ぐわーっと描き始めました。
それが、これです。

まず、「箱庭コンダクタ」の名前が浮かびました。
これまで、サーバー、クライアントの2台でしかやったことない。
でも、これスケールできる。そういう風に作ったんよ。
(理屈の上では)
とはいえ、いままでやってなかった。ほったらかし。
(そんなんでいいの?っと)
そして、あー、これだ。
これをやらないまま、
3年目を終わったことにしたら、
「それは嘘だーーー」
そして、
「あと半年のあれば、やれる。」
ドローンショーとか。
そんなタイミングで、
先日、NIROさんのイベントで、ディスカッションする機会がありまして。
そのとき、つい、こんなことを言ってしまいました。
「ドローンショーって、天候に左右されますよね。
バックアッププランとして、
バーチャルドローンショーをやる、っていうのはどう??」
スマホで夜空をかざしたら、
バーチャルドローン
が、本物みたいに、夜空に絵を描いて動く。
「ぜったい、これやりたい!」
衝動INのスイッチが入りました。
で。
12月19日あたりから、コツコツと設計を始めました。
描いて、直して、実装して、直して、その繰り返し。
気づけば、
設計書のアップデートは、
今日で、もう15回以上になります。
そんな中で、箱庭、PDU、アセット、コンダクタ、ブリッジ、箱庭のいろんな機能を再設計し始めたわけです。
そして、その全体像はこんな感じにまとまってきました。

詳細は省きますが、これまで、箱庭ってものを概念的に話し続けて、実装もそれなりにやってきましたが、
「やっと自分の中で全てがまとまりを持って、説明ができるようになった」
そんな気がしています。
あっという間の3年間でした。
箱庭ラボの3年計画も、もうあと半年ちょっと。
走り続けてきました。
とにかく走った。
ほんとうに休むことなく。
(つかれた、いや、つかれてない)
箱庭ドローンシミュレータを起点に、
ほんとうにいろんな方々の
ボランティアでの協力をいただいて、
悲願だった万博出展も達成しました。
万博出展のときに関わった皆さんとは、
もう、「絆」と呼んでいい関係だと思っています。
さらに、
箱庭ドローン PRO での
ビジネス展開も、少しずつ進んでいます。
そして、
集大成となる、
箱庭の分散シミュレーションの本格実装。
さー、
ここから箱庭は、どうなっていくでしょうか。
楽しみですね。
それでは、みなさま。
こんなブログをここまで読んでいただき、
ほんとうにありがとうございました。
どうぞ、良いお年をお迎えください。
おしまい。

コメントを残す