箱庭ラボ Dev Slack コミュニティが開設されてから、はや1ヶ月が経ちました。
今日は、なぜ、このコミュニティを立ち上げたのか、そのいきさつを少しお話ししたいと思います。
きっかけ
ぼくは、ときどき、Facebookで、箱庭ドローンシミュレータのデモ動画を共有しています。
こんな感じで(8月頃のことです):

いつもは、ノーリアクションの僕の投稿に、こんなメッセージが舞い込んできたのです。
初めまして。同じくドローンシミュレーターを作成してる者です。制御系ってパラメータが喧嘩をしてアップデートが難しいですよね
いろいろと参考にさせていただきます。
仲間を集めよう
そこから何度かやりとりを重ねるうちに、シミュレーション分野ってニッチだし、
個人で、プライベート時間を使って、誰かのために作ったシミュレーション技術やノウハウが、
実はとても貴重な資産なのに、共有できる場所がないことに気づかされました。
SNSの投稿は流れていくし、GitHubのIssueは少し堅い。
「試行錯誤の途中」を気軽に共有できる場所がない。
そう思ったときに、ふとひらめいたんです。
「そうだ、箱庭ラボの技術コミュニティを作ろう!」
そうして、箱庭ラボ Dev Slack コミュニティを立ち上げるに至りました。
🌱 そして今
あれから1ヶ月。
なんと、30名以上の方が Slack に参加してくださいました。
研究者、開発者、教育関係の方、学生さんまで——
いろんな立場の人たちが集まり、
それぞれの視点から「箱庭」に
何かの可能性を感じてくださっているのではないかなっと思っております。
Scratchで学ぶドローン教育
実は、そのきっかけとなったお方、前田さんのご好意で、
このたび connpass イベントを開催することになりました。
🔗 Scratchで学ぶドローン教育(Hakoniwa Lab Connpass)

前田さんは、ボランティア活動として、
小学校の学童クラブから「ドローンをテーマにした出前授業をしてほしい」という依頼を受け、
Scratchで操作できるドローンシミュレータを自作されたお人です(すごすぎ)。
授業までわずか2ヶ月という短期間の中で、
週末をフルに使って制作をやり遂げられました。
さらに、子どもたちが描いた「ドローンのデザイン画」をもとに、
その機体が実際に仮想空間で飛ぶ――
そんな体験を見事に実現されておられたのです。
箱庭ラボ Dev Slack コミュニティでも、
いつもコメントをくださり、
ご自身の技術にまっすぐで、
そして何より “つくることを楽しんでいる人” です。
🛠 箱庭ドローン v3.4.0 の Scratch 対応
なぜ僕が、箱庭の Scratch 対応をやろうと思ったのか。
それはもう、前田さんの情熱に触れたからです。
9月後半の頃ですかね。ちょうど、東京・八丁堀の出張がありました。
ぼくは出張のとき、移動の電車の中でプログラミングをするのを密かな楽しみにしているのですが、
その日のテーマはすぐに決まりました。
「今回のお題はこれだ。Scratch対応、やろう!」
前田さんからのいろんなご助言のおかげで、
わずか1週間で 箱庭ドローンの Scratch 対応が完了しました。
これが、その成果です!
📦 v3.4.0 のリリースで、正式に一般公開します。
技術は誰のために
人が自分の限界を超えるのって、
たぶん、それは「自分のため」だけに何かをやろうとする時ではなくて、
きっと、
誰かのために「自分にできることを」と思った瞬間
なんじゃないかな、と思ったりします。
そうすると、不思議なことに、
なぜか仲間が集まってくるんですよね。
最後に
一人でやれることなんて高々知れてます。
だから、オープンソースなんです。
ぼくみたいに、ダメな人間は、たくさんバグを作ります。
けど、「こういう世界を、みんなと作りたい」っていう思いで
生きていくしかないんです。
もちろん、そんなかっこいいことを言ったって、
だれも認めてくれないこともあります。
「結果がすべてだ」っていう人もいます。
だから、それに抗うように、
個人レベルで、今日もがんばります。
がんばって、がんばって、うまくいかなくて。
今日も、昨日直したと思ったプログラムにバグがありました。
はい、デグレです。
でも、そんなのも乗り越えながら、
「おおーー!」ってやっていく先に、
きっと、一緒にやってくれる誰かが現れるんじゃないでしょうか。
そんなふうに思う、今日この頃でした。
(はい、いいわけです、ごめんなさい)
おしまい。
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