🛠 箱庭ラボ日記──2026年1月21日


「そして時は動き出す」

この名ゼリフ、ご存知の方いらっしゃるでしょうか。

そう、あの DIO(ディオ) が、時を止めた後の決めセリフです。

ジョジョの奇妙な冒険・第3部。

デバッグ地獄3日目突入。

昨年の年末から年始にかけて、ずっと考えてきた箱庭の再設計。
その実装が、いま7割方まで進んでいます。

期間としては、まだ1か月ほどしかかけていませんが、開発は一気に前に進みました。

このスピードの原動力になっているのが、gemini / codex を活用したコーディングです。
数年前と比べると、箱庭の開発スピードは、劇的に変わりました。

そして数日前のこと。
ふと、
ぼくの手が止まりました。

なぜか。

急に怖くなったんです。
「結合テスト」
せんと、やばくね?
と。

今までは、AI先生さんに単体テストを作ってもらい、動作チェックはこまめに行っていました。

でもね。

箱庭のコンポーネントが単体で動いたとして、全体として、ちゃんと動くんだろうか?

……うーん、わかんない。

開発スピードが早すぎて、脳内理解より先にコードが進み、
「えいえいえい」、って進捗だけが上がっていく。

これ、なんか怖くないっすか。

…でもね。

結合テストは、AIには任せられないんです。

なぜかというと、
各コンポーネントのインタフェース仕様や動作シーケンス、
さらには箱庭の API 仕様や前提条件まで、きめ細かに伝えないと、
意味のあるテストにはならないんです。

それに、プロセスを複数起動して、実行かけて、ログを追いかける。

そのログも、必要最小限しか出していないので、OK / NG の判断が、かなり難しい。

こういう一気に作る系の開発では、何が正解なのか。

それは…、結局、全体を通して知っている人間にしか、判断できないんですよ…。

ぼく自身、何年もこういう開発に携わってますが、コンポ設計して、バラバラになったモジュールを統合して、
結合テストするのって、神経すり減らすのよくわかっているんです。

だから、ずっと、避けてました…。

でもね。
(このセリフ、何回目や…)

そろそろ、やばくね?

ってね。

はい。

そして、
想定範囲内です。

デバッグ地獄です。

今日で3日目。

やっと動いた。

今週は、
月曜から東京出張に行ってまして、
デバッグは、
新幹線と宿泊先のホテルの中でやってました。

新幹線の中でデバッグしているとですね、
PC のバッテリーが、
ドンドン減っていく…

独り言を言いながらデバッグしていると、
周りの人から、
ちょっと怪しい目線を向けられる。

途中の停車駅に止まるたびに、
席の入れ替えの人が来るたびに、
手を止めて、
立ち上がる。

その繰り返し。

……きっと、
みなさんにも、
そんな経験ありますよねーーーーぇ。

ね?

そして、今日は、自席でやっと落ち着いてデバッグタイム。

もう快適すぎて泣けてきます。

そして、やっと動きましたーーー!
もう感動的すぎて泣けてきます。ずっと、この姿を夢見て生きてきました。(冗談です)

ご覧ください。この勇姿を。

(箱庭コンダクタを2ノード構成で結合して、シミュレーション時刻同期している様子です)

思い返せば、もう4年前のことです。

2022年3月22日。

TheWorld

というクラスを作りました。

ETロボコンでのUnityとマイコンシミュレータAthrillとの
時刻同期の経験を踏まえて、
「箱庭の時刻同期」の仕組みを新たに検討し、
そのために作成したクラス名です。

そう、あの DIO(ディオ) のスタンド名を、
ずっとクラス名にしたかったんです!

箱庭の世界では、
その世界で動作する箱庭アセットは、
箱庭時刻の中で動きます。

それもパラレルに。

まさに、時間を支配するクラスです。

「そして時は動き出す。」

そのメソッド名は、「time_begins_to_move」です。

いやー、燃えますね。こういうの。

 そして、その行数はたったの20行。

これが、箱庭時刻同期の全てなんですよね。

今日動いたやつ。

デバッグ地獄の中で、
ようやく動いたこのコンポーネント、
箱庭コンダクターは、

この時刻同期の仕組みを、
分散シミュレーション環境で実現するための、
超重要な機能
なんです。

その箱庭コンダクターは、今回、完全に再設計&作り直ししました。
(Rust実装からC++実装に変更しましたし)

でもね。

あの、TheWorld クラスは、
いまだに同じ実装です。

Simple is Beautiful.

だれかが、そんなこと言ってました。

あれから4年経ちましたが、いまでも通用するコードを、今日、思い出しました。

そういうのを、ふと思い出して、
ちょっと書きたくなった。

それだけです。

おしまい。


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