🛠箱庭ラボ日記──2025年10月7日


こんにちはー。

唐突ですが、みなさん、漫画お好きですか?
ぼくは、子供の頃から、字を読むの大嫌いで勉強できませんでしたが、漫画だけは大好きで読んでました。

「ジョジョの奇妙な冒険」全盛期のジャンプ世代です。

で、たぶん、高校の頃ですかね、受験勉強が嫌で、憂さ晴らしに、古本屋寄って、こんな漫画を手にしました。

栄光なき天才たち

若き数学者――エヴァリスト・ガロア

今でも鮮明に覚えています。

栄光なき天才とは

そう、タイトルが秀逸なんです。天才なのに、栄光ないの?!ってね。

ガロアは、「群論」を作った人です。(ごめんなさい、僕は群論よくわかりません)

彼の群論は、当時、誰にも理解されなかったんです。

最後に書いた論文も認められず、決闘に向かい、命を落としてしまうんです。

あー、「栄光なき」とは、そういうことかと。

なぜ?

当時、この漫画を読んで、僕は、そんなにすごい論文を書いているのに、
「なぜ誰も理解してもらえなかったのだろうか?」
と、とても切ない思いに駆られました。

でも、今なら少しわかる気がします。

時代より先に行ってしまう人というのは、
往々にして“孤独”を引き受けることになる。
その孤独の中で、それでも「自分の見た世界」を形にしようとする。

技術の世界にも、そういう瞬間があるんです。
誰にも伝わらなくても、誰にも評価されなくても、
それでも「これを動かしたい」と思ってしまう瞬間。

孤独とは?

一見、孤独って、悲観的にみてしまいがちですよね。

でも、孤独の中にいると、こんなメリットもあります。

  • 誰とも話さないから、フラストレーションがたまる
  • 誰とも話さないから、寂しい気持ちになる
  • 誰とも話さないから、自分との対話しかない

あれ?デメリットに見えちゃいますね。違う、ちがう。

この条件こそが、「創造」の原動力なんだと、最近思っちゃうんですよね。

箱庭ラボとは?

箱庭ラボができて、2年と数ヶ月経ちました。

この期間、一人で開発を続けているとですね、「箱庭」っていう思想が
純粋に洗練されてきているのを最近感じているのです。

その一端が、こちらの作品たちです。

ガロアが数学の世界で、自分が見たものを表現したように、
僕はぼくなりに、箱庭という世界で、自分が「いいね!」
って思うものを純粋に表現している。

あっ、ガロアと比較するなんて、おこがましいですが、
自分の人生の中で、そういう時間が与えられて、
純粋に思い描いた何かを追い続けることができる
っていうのは本当に幸せなことだと思うのです。

ガロアとの違いは?

で、僕とガロアの違いは何か?って考えたときに思うのは、

あ、数学的な才能なんて言うに及ばず、それは叶うわけもなく、

そうではなく、

ぼくには、牧野さんとか岡田さんとか、とかとか、支えてくれる仲間がいるってことなんですよね。

この2年数ヶ月で、本当にいろんな人に助けられてきました。
特に大阪・関西万博出展っていう大きな目標で出会った人たちの助けのおかげで、いろんなつながりが生まれました。
そして、それらをブログとして連載して、5ヶ月という月日の中で、先週ようやく最終回を迎えました。

その一点だけでも、栄光なき天才は孤高の中で終わってしまうけど、
仲間がいれば、って思うようになりました。

ちなみに、これ、牧野さんの寄稿文書をどうやって物語風にしようかと試行錯誤しながら描いた図です。

牧野さんの苦労を寄稿文を通して、やっとわかった瞬間です。こういうのですよね。やっぱし。

おしまい。


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